記憶と追想

After I forgot You.


Lyrics
朝が明ける 靄とともに きみを忘れては、描いているのだ 昨日すら 朧げなままに きみがただ夜の奥に残ってる だから、きみの声すら遠いんだ 記憶すらも褪せていくから そうなる前に 忘れたいまま きみを想う だって朝が来たら消えるから 刹那に浮かんだきみの声ごと 朽ちゆく前に いま──  足の跡をたどるままに きみの捨てたものを拾うだけだ 声すらも忘れてくのにね いまも未だきみのことに縋っている だからきみの全部が視えなくなる 胸の記憶はくすむのに、未だ 嘘を吐いてでも  もう、ほんとはね 全部ぜんぶ 思い出せやしないんだ くすんで酷く歪んで、 もどし方もわからないや さよならの色をのこして 息を咽んでいる 溢したものをあきらめられずに 書きかけたまま きみのことの全部を忘れても 言葉一つで遺せるよう ひどく褪せゆくこの胸の中、いつかのきみを 詩になぞっている