あてさきは君

Addressing to you


Lyrics
散っていく、散っていく。 花のように 君が、君を 忘れる前に ただ、君のことをふと想い出して ただ息を吸っては また息を出してた まだ瞼の奥には君がいるのに けど視えてるだけで もう触れないようだ 綺麗なままの昨日にも もういいのに、もうないのに縋っている 花咲くような 君のような ただあの日見惚れたままに 君の顔は雪のようで けど、胸はまだ痛いままで まだ、あてさきに君がいる また胸の奥に君を浮かべた 残っているのはただ 未練か、妥協か もう瞳を閉じても ただ景色は霞んで また記憶の隅から ただ君を捜した 自分も、人も、醜さも 忘れるほど、焦がれるほど 君だった その声ごと 記憶まるごと ただ君だけ笑うように 君のくちは星のようで ただ、"それ"だけ思い出せない 君の名前は解るのに 君の姿だけ疾うに見えない 形骸みたいな記憶だけ まだ残っている 「愛しい」だけで言えるかよ 「切ない」だけで言えるかよ 「美しい」だけで言えないや ただ、それだけだ 大切な ことだって わからないような きみに 幸あれと 祈ってるような わすれてく ことだって 多いのに。ねぇ さいごにね きみのことを 思い出して──── 君の影を 追っているように ただ輪郭が消えないまま 悔いも何も 夏に欠いて 想い出せぬまま「それ」を呑んだ ただ、あてさきも霞むまま