Sin
Lyrics
観上げても見えないんだ
瞳の外、くもる影
脚の奥に絡んでいた
胸の奥で鼓動一つ、
聞こえないままなんだよ
抉るような記憶だけ
歩いても走っても
野良犬に吠えられるようだ
見つめる先にあるのは
憐んでいるような、
見くびっているような
何も亡いのに
穴のような記憶にそっと居ついた
聲が消せない
憎い、にくい、にくい
あんたが憎い。
そう、これはそんな
暗い、溟い、昏い
そんな言葉をただ書描掻き立てる。
ざらり、ざらりざらり、
あの日の正論も、言った顔も
溶けて、熔けて、融けて
許せない場所へ墜ちていく。ただ ──
隣を走るバイクの音、
すれ違う話し声
呼吸すら逸った
殴られるような
騒いでるような
言丿葉の感情
抉られているような、
靄かかっているような
言葉だけ埋まった
その淵をなどる
過ぎ去った全てが
ただただ綺麗で ──
あの日、そう、あの日
その口で言った「許せない」も
抱えたその
ただの感情のはけ口で
ただ、只々、
正しいことさえ言えなくて
釈せない。そう
許せない人がそう言っていたんだ ──
誰か 誰か 誰か
誰でもいいよ
ねえ、この想いを
ただ、ただ、ただ
抱えた何かが惨むから
憎い、にくい、にくい
- 自分 - 貴方 - 誰か - が憎い。
そう、これはそんな
痛い、悼い、居たい
心境に遺って消えない
罪状