『書けない思いを声に預けて』

小説『書けない思いを声に預けて』 書影

 高校を卒業した花隈千冬は、京都での大学生活を経て上京。社会人としての生活にも馴染みつつある頃だった。
 そんな彼女がこころの支えにしているものは、高校時代に初めて読んだ、とある作家の小説だった。これまでの過去の記憶ぜんぶに寄り添ってくれるようなその本を通勤時間に読むことを日課にしていた彼女に、とある仕事帰りの夕刻、実家からとある報せが届いて ──


 "自分と同じ名前でボカロPをする花隈千冬"を主役にした小説です。「大人になった花隈千冬が、とあるきっかけでボカロPを始めるまで」のおはなし。
 花隈千冬に夜琴託の代わりを演ってほしくて書きました。